観劇以外

もはやタイトル詐欺のあなぐま(anagmaram)別館。本館→https://anagmaram.hatenablog.com/

香水が好き

好きなものについて文章を書くのが好きなので、唐突に香水の話をします。

香水が好き。
毎日出かける前に、行き先が仕事でも遊びの約束でも観劇でも、ほぼ必ず香水をつけてから行くのが習慣になっている。
手首の内側にワンプッシュだけふきつけて、それを両手首の内側でこすって、両耳の下あたりの首筋につける、というやりかた。

むかし実家でこのつけかたをしていたら、母親に「それだときつく香りすぎるんじゃない?もっと内側につけたらいいのに」って言われたことがあって、へえ~そうなのかと思ったんだけど(お腹のあたりにつけたりするとほのかに香っていいらしい)、このつけかたが好きでやめられないんですよね。
だって仕事中、顔まわりに手をやったときに、手首から不意にふわっと好きな香りがしてくることのリラックス効果が半端ない。
夕方にはもう薄れてわからなくなってしまうくらいの量なんだけど、それでもつけ忘れるとなんだかその日はそわそわします。

そう、つまり量としてはそれくらい少量なので、たぶん自分にしかわからない程度の香り方だと思われます。隣の席でもわからないんじゃないかな。
わたし自身、嗅覚はたぶん結構鋭いほうで、強い香水→数秒後に即頭痛タイプの人間なこともあり、周りへの影響にはかなり注意を払っている、つもり。
ほら、ありませんか?観劇のとき、となりの席の人が尋常じゃなく強い香水を使う人で、逃げ場がないゆえめっちゃ頭が痛くなってつらい思いをした経験。(※「観劇以外」だっつうのにナチュラルにまた観劇の話をしている)
自分だけがよくてもしょうがないからね。香りって。苦手な人にはテロにちかしい。。

そういう難しさもあるのでつけすぎにはほんとに注意!という感じではありますが、わたしにとっては好きな香りを身につけるのは、一種のお守りというか、しゃきっとして外へでていくために必要な機能のひとつ、という感じです。

以下使ったことのある、どれも好きな香水たちを紹介します。

バーバリー ウィークエンド・フォーウーマン

jp.burberry.com
生まれて初めて使った香水がこれでした。高校2年生のとき。
姉に誕生日プレゼントで小瓶をもらったんですよね。
どちらかというとこっくりしてて、濃い目に甘く香るんですが、その甘さがとっても「優等生」っぽくて、姉がわたしにこれを選んだ理由、今考えてもよくわかるなーってかんじ。なんていうか、すっごく「折り目正しい」香りがする。
数年前自分でも買い直してみたんですが、香りそのものは仮に今の年齢で使っても差し支えなさそうなやつなのに、香りによって呼び覚まされる懐かしさで卒倒しそうになり、ろくに使えませんでした。笑
秋うまれなもので、初めて使った9月終わりの「秋」そのものの空気の匂いとかまで、一緒にぐわっと思い出してしまう。
パッケージを見るだけで心がぎゅうううっとなるくらいです。香りはほんとに、音楽よりもさらに記憶に直結していますよね…。

エンジェルハート

こっちは初めて自分で香りを選んで買った香水。なんですが、使ってたのは「エンジェルハート ゴージャス」っていうラインで…今調べたら、ヒエ~10周年記念とかでちょっと前に復刻?されていたようだ。おそろしやおそろしや。
そして商品の説明書きを読んだら、

男たちが戦いに挑めるのは、彼女の存在があるから。
そう、女たちは永遠の"Spiritual Oasis".

って書いてあって、思わず真顔になったし、めちゃくちゃわらってしまった。ええ…なんか…イメージと全然違う…笑
angelheart-perfume.co.jp
スピってない、スピってないよな!18歳のわたし!!そういうイメージで香水えらんだわけじゃないよな!ただ香りが好きだっただけだよな!!!
…ブランドイメージを含めて選ぶって大切ですね(知らぬが仏という話もあるかもしれないが)。
なんか変なオチがつきましたが、これ、ものすごく好きで使っていたのに、なんでか香りが思い出せないんですよね…仮に触れることがあったら、それこそ撃たれたようになって動きを止めてしまうだろうなと思う。それくらい瞬間的に、いろんなことを思い出すだろうな…。
当時、対になるメンズ用香水として販売されていたライオンハートをつきあっていた人にプレゼントした、というおまけの思い出もくっついています。ワォ、若~!so young~!ですね。そんな~時代もあ~ったねと~(歌いながら次の香水の紹介へ)

◆サルヴァトーレ・フェラガモ インカントシリーズ

www.ferragamo.com
…公式サイト見てきたけどラインナップにないからもう作ってないっぽい!?まじで!?今知った。
インカントは色々つかいました。シャイン、チャーム、ブルームを使った気がします。
どれも爽やかさ+甘さが半々くらいな感じ。季節でいうと春~夏の香り方をする。
シトラスフローラルといわれるラインの香りがものすごく好きで、その点インカントはどれをとっても好みに合いました。ドリームあたりは甘すぎて使えなかったけど。
これも若い時すごく好きでリピートしてたんだけど、年取ってから香りをかぐと、びっくりするほど「若い!!!!!!」ってなったので、やっぱり適する年齢ってあるのねぇと思いました。いや、自分が若い頃に使ってた香水だから勝手にそう感じるだけかもしれませんが!
ちょっと前、最寄り駅の近くで目の前を歩いていた20歳くらいの女の子から明らかにインカント系の香りが漂ってきたことがあって、もうなんていうか、胸がきゅんとしました。はたち頃の女の子が無意識にまとう独特の無敵感に、どうしようもなくあの香りが似合ってた。

◆ランバン エクラ・ドゥ・アルページュ

過去につかったもののうち、これだけオードパルファンなのかな?(これ以外は全部オードトワレ、たぶん)
パルファンだけあって、わりと重ための香りです。それこそ秋~冬の香りという感じ。…って思いながら公式読んだらおもっきし「それは色香と輝きで満ちた春の息吹。」って書いてあってズコーなりました。春かーい!でも「色香」っていうのはすごくわかるなぁ。
www.lanvin.com
つまり、ちょっと注意が必要というか、つけすぎると頭が痛くなりそうなタイプの香りではあります。つける日の体調を選ぶところがある。
でも重ためならではの落ち着いた香り方をするので好きでした。なんというかちょっぴり幻想的。トップ・ミドル・ラストでわりと香りが変わっていく気がします。
香りのイメージについてわけのわからないことを言うと「頭が良くなった気がする」香りでした。なんていうか…大人びているというか…笑

ヴェルサーチ イエロー・ダイアモンド

www.versace.com
(公式サイト、日本語ないっぽい…そんな!?笑)
爽やかベクトルにぎゅいんと振り切った、夏につかってね!という感じのしゃっきりすっきりした香り。
おもいっきりシトラスに寄っています。ボトルもキラキラしているんですが、香りもキラキラしている。
爽やかなあまり、クセがなさすぎて香りが長持ちしないのだけが難点かな?今まで使った香水の中ではいちばんしゅっと飛んで行きやすかったかも。
これはなぜか海外出張のときに某アジアの免税店で買った思い出。なんか疲れ果てていたので、やけになってテンションがあがる買い物をしたかったのだ。免税になるわりに別にめっちゃ安い、ってわけではなかったけど、いい香りだったのでつけたらものすごく元気が出たし、本当に買ってよかったな、と思ったのを覚えています。

バーバリー ブリットシアー

jp.burberry.com
バーバリーの香水の中ではごく軽い香り方をする気がします。
同じラインでシアーのつかない「ブリット」もあるのですが、そちらよりは断然こっちが好み。
シアー=透明感のある、ということなので、つまりは薄めのあっさりした香りが好きなんだろうな!
バーバリーの香水は、ボトルに刻まれているバーバリーチェックの印象も相まって「は?媚とかしりませんけど」みたいなブリティッシュな香り方をするので好きです(個人のイメージです)。背筋がしゃっきり伸びている、インディペンデントな香りがします。



使わない人も多いと思うんですが、香水って習慣になると手放せなくなる気がする。
アトマイザー、めんどくさくてずっと導入してなかったけど、この間台湾遠征するときにさすがに荷物減らしてえ…と思って詰め替えて持参してみたら、「遠征先に好きな香りを持っていけることがもたらす幸福度!」となりましたのでおすすめです。
いや、そんなブログ書くほど好きなら、最初からアトマイザーくらい使えよ、と我ながら思う。めんどくさくて…瓶ごと持ち運ぶか、荷物が多いときは諦めるかしていた…そう、わたしは胸を張れるレベルのものぐさたろう…。

ちなみにここまで書いた中に、今リアルタイムで使っている香水は含まれていません!(ええー?)

という謎の秘密主義を発揮しておしまい。みなさんはどんな香りが好きですか?