観劇以外

もはやタイトル詐欺のあなぐま(anagmaram)別館。本館→https://anagmaram.hatenablog.com/

ルーロを放つ

まるでなにかの呪文を使うみたいな書き出しですが、そうではなくてお掃除の話。


我が家には、引っ越す前の家にいるときに買ったのにも関わらず、あまりにも部屋が片付かなくて仕舞い込まれたままだったロボット掃除機があった。
それをめでたく、このたびようやく開放した。
…いや、掃除道具が「片付かないから使えない」ってめちゃくちゃな話なんだけど。
そして実際使ってみて「なんで今まで使ってなかったの?わたしバカなの?」と思ったけど。


うちにいるのはルンバではなくて、ルーロっていうパナソニックの掃除機。ころんと角の取れた三角形をしていて、白くて可愛い。それをさっきはじめて、我が家のリビングに放ってみた。


充電完了を確かめてスイッチをオン、わくわくしながらスタートさせると、なかなかにやかましい音を立てながら、ルーロは勇ましくリビングの床へと滑り出した。
ぶつかってから向きを変えるのではなくて、ぶつかる前にきちんとセンサーで障害物を認識して、くるりと回転して向きを変えては、またしゅるしゅると進む。おお賢い。
どういう仕組みなのか不思議だなぁと思うけど、これからの掃除のための地図を作るらしく、一見それって効率悪くない?って思うような謎のルートで、部屋中をうごうごし続けていく。
途中、ソファーのわきにおいてある加湿器の電源コードにさしかかったとき、あら、止まっちゃうのかしら?と思ったら、自分が停止するのではなく、むしろコードの方を加湿器から勢いよくぶち抜いていた。なかなかにパワーがある。
その後、段差があるから無理なのではと思っていたリビングと廊下の境目もなんなく乗り越え、予想外に別の部屋までガンガン侵入していったので、旦那さんとふたりで慌てて追いかけた。進撃のルーロである。


意志をもってずんずんと進んでいくその姿を眺めていると、なんだかひたすら「いじらしい」という気持ちになった。
ロボット掃除機=かわいい、って感想は前からよく見かけるなと思ってたけど、これはなるほどです。かわいいわ。生き物みたいなんだもん。


説明書には、「ルーロが自分で充電器に戻れるように、充電器の左右50センチにはものをおかず、スペースを空けてください」的なことが書いてあるのだけど、左右に50センチってなかなかじゃないですか?いや、スペースの都合上それは無理だわ…と思い、結果うちでは左右に10センチしか余分が無い位置に、無理くり充電器を置いていた。
この見事に条件を無視した設定で、ルーロは果たして無事におうちに帰れるのだろうか?と思ってハラハラしながら見守っていた。

すると、ルーロくん、案の定ぜんぜん帰る気配がない。いやもうそこ20回くらい通らなかった?みたいなところを、ひとりで熱心にウロウロし続けている。
「やっぱり狭すぎて、あそこがおうちってわからないのかしら…」と不安に思っていたら、単に掃除し足りていなかっただけらしい。
きっちり規定の60分間掃除をし続けたあと、ルーロはおもむろに充電器へと向かいはじめた。
そしてさながら駐車場でハンドルを切るがごとく、3回くらい切り替えしをして、充電器にくっつこうと試みている。
おお、どうか!?いけるのか!?と見守っていると、どうやら無事に正しい位置を探り当てたものらしい。
そろり、ぴたりと充電器にくっついて「ピロン」と完了音を発したルーロは、そのままおとなしく眠りについたのだった。…うむ、大変にかわいい。


というわけで、今日はただのロボット掃除機観察日記でした。
家の中、なんとも言えない雑然とした雰囲気がもっと減らせていれば最高なんだけど、それでも「急に家に人が来る」って仮になったとしてもさほど慌てないレベルに片付いているの、これはマジで人生における快挙だと思う…。
ステイホームで家の中が気づいたら快適になっていた人、きっとたくさんいるんだろうな。


本当は趣味のほうの本館のブログをがっつり書きたいんだけれど、ここのところなかなか気持ちと時間の合うタイミングがなく。。
そうこうしているうちに文章を書いてないストレスが溜まってきたので、とりあえず日記を書いた。満足。