観劇以外

もはやタイトル詐欺のあなぐま(anagmaram)別館。本館→https://anagmaram.hatenablog.com/

意外なものに出会わないと元気をなくす生き物

この元気の出なさは一体なんなんだろう、と本気で心配になるくらい、実はここ最近のわたし、あまり元気がなかった。(あの行動量、全然そうは見えんよというツッコミを自分で入れつつも)

なんでだろう…と色々考えてみていたのだけど、
たぶん「予想範囲外のことが起きない」ことによるルーティン疲れだったのでは?という気がしてきた。


昨年春からの在宅勤務生活もかなり長くなってきて、そうなるとどう頑張っても、日常の風景および行動範囲はかなり限定される。
家が駅から遠い勢としては在宅勤務は正直なところありがたいし、どちらかというとひとりで黙々と仕事するのはさほど苦にならない方だ。なのでむしろ家で仕事できてラッキー♪と気楽に構えていたのだったが、
だとしてもこれだけ同じ生活がずっと続くと、主に気分の切り替えのできなさで、さすがに難しい局面も出てくるようにもなった。

でも言うて、あんた土日は趣味でそこそこ外出してますやんけとも思うのだけど、
それも全て自分であらかじめ「好んで選んだもの」だけをせっせと効率的に摂取しに行っているわけなので、
予想の範疇にない出来事には、ほぼ出くわさない感じになってるんだよね。
友達と会ってお茶&ご飯も、本当に長いことやっていないし…?


ここ2週間くらい、PMSでもないのにやたら塞ぎ込みやすいなというのが気にかかって、なんでだろうなーと思ってたんだけど、
さっき急にお試し加入してみたKindle Unlimitedで美容雑誌を2冊ほど読んでいたら、なぜかわりと元気が出た、ような気がした。


たぶん、久しぶりにがっつり触れた「美容」に関する情報が新鮮で、それが楽しかったんだろうなと思う。
例えば、情報収集という点ではわたしは日々飽きるほどTwitterを見ているけれど、フォローしている範囲はごく限られるし、基本的にはいい意味でとても安定したタイムラインなので、マンネリ感もあるっちゃある。
そこに対して、なんでもいいから新しいもの、だけどそこまでごっそりエネルギーを持っていかれる心配がない適度に軽いなにかに触れることが、ちょうど良い気分転換になったのかもしれない。
スキンケアもコスメも、もともと色々見るのは好きだし楽しいし。
気になってたあのクレンジングやっぱり試してみようとか、クリスマスコフレはあのブランドが買えたらいいなとか、割にうきうきした気持ちになることができた。


大袈裟だけど、無意識のうちに限られていた思考回路の中に、ぽんと新しい要素が入ってくることの劇的な効果を感じた。
それこそ、日々通勤していれば、周りのお客さんの服装で季節を感じたり、中吊り広告で流行りを知ったりすることもあるわけで。
そういう外的刺激が極限まで薄れた今の状況は、自分の中の「当たり前」だけがいつのまにか強固に定着してしまう、そんな側面もあるのかもしれない。
危ういほどの意識の凝り固まり方と、安心出来る閉鎖空間だけで過ごす居心地の良さは、たぶんトレードオフなんじゃないだろうか。


仕事で役に立つかしらと言う気持ちが半分、活字中毒のあまりTwitterに張り付いてしまうのをなんとかしようと思ったのが半分、という感じで思いついたUnlimitedだけど、
それこそ漫画だと「かげきしょうじょ!」が期間限定で読めたりするらしい。
たまにはツイ廃をほどほどにして、1ヶ月で色々読んでみようと思う。

新しいことをガツガツ始めたり積極的にインプットをがんばるような気持ちになれないときに、ゆるっとだらっと雑誌を眺めたり、適当な本に手を出せるのは、何か読んでないと落ち着かないわたしみたいな人には向いてるのかもしれない。


という、そんな日記を書いた今日は誕生日でした。
秋は一年でいちばん好きな季節です。
良い年にしたい。