観劇以外

もはやタイトル詐欺のあなぐま(anagmaram)別館。本館→https://anagmaram.hatenablog.com/

むね肉を蒸す

今日は相対的にみて、かなり幸福度の高い一日だった。


なによりもまず、天気がよかった。
朝起きてカーテンを開けると、それはもう見事なまでのすこんと抜けるような青空で、まさに雲ひとつない快晴だった。
南向きの部屋で仕事をしていると、正直日中はやや暑く感じるほどで、今年の11月はやたら暖かいよなぁと改めて不思議になる。いつもはこの時期、もっと寒いはずだよね。
朝に干したタオルはあっという間にからっからに乾いていた。
風がわりと強い日でもあり、ベランダでびゅうと勢いよくハンガーごと煽られるタオルを捕まえて取り込みながら、秋らしく穏やかに乾いた空気の匂いを気持ちよく吸い込む。日の光の眩しさに、猫のように目を細める。

関東の秋冬は、本当にびっくりするほど空気が乾燥しているな。
一昨年、我が家に導入されて以来大活躍の象印の加湿器(※あの、見た目が完全に「湯沸かしポット」の真っ白なアレです)を、今年も数日前からついに稼働させた。
部屋に置いている湿度計が、油断してると40%を当たり前に切っているので驚いてしまう。夏は平気で70%超えてるくせに。
地元の福岡は、冬でも空気がとてもしっとりしている。空気中に水蒸気が含まれていることがはっきりとわかるくらいだ。
上京してから初めて冬に福岡に帰省したとき、飛行機を降りた瞬間に感じたその湿度の違いに、思わずはっとなったことを思い出す。


夜は少しだけ残業をして、そのあと夕飯をつくった。
わたしより先に仕事を終えた旦那さんがご飯は炊いておいてくれたので(土鍋炊きは手間がかかるので最初難色を示されたけど、ぶじ定着したのでニンマリしている)、おかずだけぱぱっと調理する。それはもう適当に。
鶏むね肉とブロッコリーをどうしようかなと考えて、そういえば持っていたな…?と唐突に思い出したルクエをひっぱりだして、レンジで数分蒸してみた。
味付けには白ワインをほんの少しと、キューピーの瓶入りパスタソースを使ったら、思い通りの仕上がりになって満足した。
あとは刻みネギを入れた納豆で、今日のご飯はおしまい。
やっぱりこれくらいならすぐできるんだよな、でも自炊って継続が本当に難しいよなぁ…としみじみ思いながら、とりあえず今日は体に良さそうなものを美味しく食べられたぞ、という達成感でいっぱいになった。


わたしはとにかく「生活」が下手くそなんである。
ついつい、リソースを趣味に全振りしてしまいがちなので、なんでわたしはこんなこともできないんだろう…と落ち込むことが多い。
その分、生活にまつわることがなんだかうまくいったなと思えるときは、それだけで自己肯定感が上がる。
人間らしい活動ができたことに、満ち足りた気持ちになれる。
異常に充実している詰め込みスケジュールを無事走り切った後のこの「凪」のような時間も、それはそれでやっぱり楽しいなと、そういえばいつの間にか思えるようになっていた。


思いの外大きいブロックだった鶏むね肉が半分くらい残ったので、あしたは長ネギ丸ごと一本と一緒に、和風の味付けで蒸してみようかなと思う。


今日は珍しいくらいに、ただの「日記」でした。
書くのも読むのも、日記が好きです。