観劇以外

もはやタイトル詐欺のあなぐま(anagmaram)別館。本館→https://anagmaram.hatenablog.com/

6月を飛ばしてしまった

一回も日記を書かないうちに気づいたら6月は終わっていて、それどころか既に7月も半ばを過ぎています。
皆様いかがお過ごしでしょう。相変わらず文体が定まりません。今日は気分がですます調なのでそれで行く。



少しずつ状況は明るくなるものだと、やっぱりなんとなく思い込んでいた節が無きにしもあらずだなと、
最近の自分の気持ちの疲れようを振り返って思いますね。
そういうことじゃなかったんだなぁ、とにかく意識の持ち方を都度状況に合わせて、新しくしていかないといけないんだなぁ、と痛感する次第。


別にもともと苦手な言葉ってわけじゃないんですが、
「明けない夜はない」と言われると、春先からずっと、モヤッとしてしまう瞬間が多かったです。
そしてその感覚はある意味では正しかったのかなぁと思ったりします。
だってたぶん、これまでの当たり前に照らしたとき、”明ける”その瞬間って、ものすごく果てしなく遠いものになりそうだから。
”明ける”の定義を考えてるうちにもう2020年は終わってしまうのではないか?とすら思えます。
なので、そればかり求めて歯を食いしばっていると、やっぱりこちらが先にダメになってしまうんだと感じますね。


…いや、改めて、暗いな~!?
Twitterで気がつくと元気のない文章を書いてしまいそうになるので、つらつら書くならまだブログの方がいいよねとは思ってるんだけど。
めちゃくちゃに元気がないわけじゃないのですが、なんかもう…一難去ってまた一難というか、ボコボコに殴られる様相のあれこれが、まだ来るか~という状況が続いて、うつぶせになってぺったり地面に倒れ伏しているような気持ちでした。好きなものが苦しんでる様は本当にしんどいわ。



とはいえ、自分で気持ちを切り替えて楽しい方を向いて見ることはすごく大事だなって。
落ち込もうと思ったらそれこそ原因がよりどりみどりで、まじできりがない。
別に幸せの少女ポリアンナになるつもりは全くないんですけど、あ~引っ張られてどんどん暗くなってるなと思うときは、元気を出せるようなものに少しでも触れた方が良いなって。そこの努力ができるなら、やっておいた方が自分のためにいいなとしみじみ思います。そのほうが生きながらえる時間がのびそう。

その元気の出し方にも色々あって、思いっきりしんどさの強い物語に触れると逆に慰められたりもしますよね。
「残酷な物語に命を救われる」までの感覚を抱いたことは、これまでの人生でなかったんだけれど、
だとしても「現実が辛いとき、物語の中に描かれる過酷な状況に心が癒やされる」という現象は、絶対にあるなぁと最近強く実感するようになりました。


というわけで、元気がないときは漫画か本を読むに限ります。手を伸ばして目を動かしさえすれば物語の世界に引っ張っていってもらえるの、なんて確実かつ手軽な救済措置かと思わずにはいられない。
さいきん大好きなのは「かぐや様は告らせたい」です。まじでおすすめだよ!最高のラブコメ。ラブコメの明るさは間違いなくこの鬱屈とした世界を照らす!
言わずもがな、上に書いたのとは全然逆の要素を持った作品ですけども!笑


物語の本質を貫くシリアスパート・コメディパートの緩急がとにかく気持ちいい。
ギャグの勢いとセンスも抜群なんだけど、なによりキャラクター描写の深さにやられます。
実はこのキャラクターにはこんな要素が…って、徐々にじわっと明かされていく手腕がたまらないです。
「えっ嘘やろ!?」ってなるような設定が、ものっすごく用意周到に計算しつくされた順に描かれていくので、作者の手のひらで踊らされてる感覚になる。
そうやって丁寧に描かれているキャラクター同士の”関係性”にフォーカスしたお話なので、もう言うことがないわけですよ。だって、おたくは関係性が好き!(大声&決めつけ)
主人公二人の恋愛が主軸なのはもちろんなんですが、その周辺の人間関係にも見どころがたくさんあって、最終的には出てくるキャラクターが全員好きになってしまう。
というわけでとにかくおすすめ!大好き!私は白銀御行が一番すきです!

これはもともと家で旦那さんが電子書籍で買っていたやつで、わたしはアニメ1期から入ったんですが、
「アニメも忠実でもちろんいいんだけど、原作が最高だからまじで頼むから読んで」と強めの圧で言われ続け、そんなに言うなら…と読んだら本当に最高だった、という展開でした。

アニメもいいよね!2期も全員可愛かった!3期やってくれ!
(そしてすまん、映画は見てないんだ!映画はどうだったのかな)
30分枠にエピソードが複数入っててテンポよく気軽にひょいひょい見られるので、アニメもとってもおすすめです。絵も可愛いし。
配信プラットフォームどれがあるかな、と思ったらピックアップするでもないほど大量にあったよ。今どきはこうなんだな!
kaguya.love



話を強引に戻して途中に触れた内容についてですが、「物語の中に描かれる過酷な状況に心が癒やされる」と感じたのは、6月に既刊すべてを一気読みした「進撃の巨人」の話でした。いや今読んだんかい。今だったよ。

登場人物の名前を数名知っていて、壁があって巨人が出てくること、あとは「立体機動装置」という名称以外はなにも知らないで読んだので(つまりは何も知らないに等しい)、3巻くらいの情報だけで既に大きくのけぞったし、その後の展開はもういわんやという感じで…。
「過酷」という言葉だけでは到底言い尽くせないあの世界観、いまの状況下で読むとどうしてもリアルで、現実そのものみたいな感覚になって、うまくいえないんだけれど読んでいるとなんでか励まされた感覚があります。

フィクションはいろんな形で人の生活を支えて救っているんですよね、と今日も思います。